ここではシビックFD2フロントドアトリム固定箇所、取り外し手順、必要工具、交換部品を紹介します。
注意:以下のフロントドアトリムの外し方、ばらし方については運転席側で説明していきます。
シビックFD2フロントドアトリムの取り付け箇所
上記写真にて、フロントドアトリムの取り付け全体位置を示します。
- 赤色丸:フロントドアトリム側クリップ取り付け位置 7箇所
- 黄色丸:プラスタッピングスクリュー 2箇所
- 緑色丸:フロントドアトリム留めクリップ 1箇所
- オレンジ色四角:配線カプラー取り付け位置 2箇所
シビックFD2フロントドアトリムの取り外し手順
▼上記写真のマーキング取り付け部位を順番に取り外していきます。
- フロントドアトリムを外す前に、フロントドアガラスを一番下まで下げます。
- IGキーは、OFFにして下さい。(誤作動防止)
▼上記写真:運転席側マスタースイッチ単体(表側)になります。
□運転席側マスタースイッチの取り外し
- 取り付け構造を知った上でのばらしを行うことで、部品の破損を防ぐことが出来ます。
□運転席側マスタースイッチ(裏側)
- 赤色丸:はめ込みクリップ 1箇所
- ピンク色丸:差し込み爪 1箇所
□フロントドアトリムアームレストから運転席側マスタースイッチの取り外し
- フロントドアトリムアームレストと運転席側マスタースイッチの間に内装剥がしツールを差し込み隙間を作ります。
- 上記写真の赤色丸部クリップの勘合部を外す為、下記写真黄色矢印の方向(上)に、に引き上げると勘合が外れます。
- 勘合が外れたら、水色矢印方向に、運転席側マスタースイッチをスライドさせると、上記写真ピンク色丸位置の爪が外れます。
▼上記写真:運転席側マスタースイッチが外れた状態です。
▼運転席側マスタースイッチ裏の、配線カプラー結合を取り外します。
□オレンジ色四角部位
- 下記写真左側:パワーウィンドスイッチ 1箇所
- 下記写真右側:ドアミラースイッチ 1箇所
▼運転席側マスタースイッチが取り外せました。
▼上記写真:運転席側マスタースイッチを取り外すと、フロントドアトリムの取り付けビスが現れます。
- 黄色丸:プラスタッピングスクリュー 1箇所
- プラスタッピングスクリューをプラスドライバーで取り外します。
▼上記写真:インナーハンドルケースの留めを外していきます。
□黄色矢印:カバーによりタッピングスクリューとクリップが隠れており、カバーを取り外すと、下記部品が見えます。
- プラスタッピングスクリュー 1箇所
- ドアトリム留めクリップ 1箇所
▼上記写真
赤色丸位置のカバーをマイナス精密ドライバーにて、カバーロックを解除して取り外します。
▼上記写真
- 赤色丸位置:プラスタッピングスクリュー 1箇所
- プラスタッピングスクリューを、プラスドライバーにて取り外します。
▼上記写真:フロントドアトリムクリップの取り外し
□緑色丸:フロントドアトリム留めクリップ 1箇所
- クリップの真ん中を先の細い工具で押し込むと、クリップのロックが外れます。
□黄色丸:プラスタッピングスクリューの取り付け部 1箇所
- ドアインナーハンドルは、取り外しは行わず、そのままにしておきます。
▼上記写真:内装剥がしツールを使用して、フロントドアトリムとドアの間に隙間を作ります。
- フロントドアトリムとドアの隙間に、内装剥がしツールを差し込むと、隙間が出来ます。
▼上記写真:内装剥がしツールで出来た隙間に指を入れて更に隙間を広げます。
▼上記写真:指が入れば、フロントドアトリムを手前(自身側)へ引っ張り、フロントドアトリムとドアとのクリップ勘合を外していきます。
▼上記写真:フロントドアトリムとドアとのクリップ勘合位置
- 赤色丸位置:クリップ勘合 8箇所
- クリップ勘合位置は、指を入れた隙間で確認しながら、クリップ付近を引っ張り勘合を全て外して下さい。
注意:クリップ勘合位置から離れた部位を引っ張ると、ドアトリムの変形や破損する恐れがあります。
▼上記写真:フロントドアトリム取り外し
フロントドアトリムを留めているクリップやタッピングスクリューは全て外れました。
- フロントドアトリム上面(赤色ライン)がドア上部に差し込まれていますので、赤色矢印方向へ引き上げると差し込み部位が外れます。
▼上記写真:フロントドアトリムを引き上げたことで、ドアへの差し込みが外れてきました(黄色丸)
▼上記写真:赤色ラインがドア側のフロントドアトリム差し込み部位になります。
▼上記写真:フロントドアトリムがドアより外れた状態です。
- 赤色矢印:ドア側
- 黄色矢印:フロントドアトリム側
残りの結合は、ドアインナーハンドルケースになります。
▼上記写真:フロントドアトリム裏側 インナーハンドルケース爪外し
- 赤色丸:インナーハンドルケース爪 2箇所
- インナーハンドルケースの爪(2箇所)がフロントドアトリムに引っ掛かり、外れないようにしています。
- インナーハンドルケースの爪(2箇所)を押さえて、インナーハンドルケース本体を押し出します。
▼上記写真:フロントドアトリム表側
- インナーハンドルケースの爪が外れ、フロントドアトリム表側へ押し出された状態です。
上記写真:インナーハンドルケース抜き出し
- インナーハンドルケースを更に引っ張り出します。
- ワイヤーが2本繋がっているので、インナーハンドルケースは外れては来ません。
- ワイヤー2本内訳:ドア開閉用ワイヤー・ドアロック用ワイヤー
- インナーハンドルケース本体を、反時計回りへ90度回します。 (オレンジ色矢印:下側へ回す 黄色矢印:上側へ回す イメージです)
▼上記写真:インナーハンドルケースを残して、フロントドアトリムを取り外す事が出来ました。
- 赤色矢印:インナーハンドルケース
- 赤色丸:フロントドアトリムクリップ勘合穴 7箇所
▼上記写真:フロントドアトリム裏側になります。
- 赤色丸:ドアとの勘合用クリップ 7箇所
- 緑色四角:インナーハンドルケース取り付け部
□同様の方法で、助手席側のフロントドアトリムも外します。
シビックFD2フロントドアトリムばらしに使用する工具
◇クリップクランプツール
◇プラスドライバー
◇精密ドライバーマイナス
◇内装剥がしツール
シビックFD2フロントドアトリム脱着に交換必要なパーツ
□ドアトリムの脱着を行うと、ドアパネルとの勘合が弱くなり、ドアトリムが浮く可能性があります。脱着時には、交換をお勧めします。
◇ドアトリムクリップ
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